3月下旬から4月上旬は1年でいちばんの引っ越しシーズン。
引っ越し業者さんは毎年大忙しですが、今年は特に混みあっていて断られてしまうケースもあり「引越し難民」とも言われています。
なぜ今年はこんなに引っ越し業者が不足しているのか、その理由と対策をまとめました。
引っ越し業者の不足
深刻化する人手不足や働き方改革を背景に、今年の3月下旬~4月上旬は希望時期に転居できない「引っ越し難民」が大量に生まれる恐れがあることが分かった。(西日本新聞)
特に長距離の移動の場合は、引き受けてくれる業者が少なく予想以上に高値で困惑している方も多いとか。
もともと閑散期に比べると、春のシーズンは倍くらいの価格になることが多いのですが、今年は3倍くらいの値段を提示されることも。
引っ越し業者は、企業など法人の客は断れないため、個人の引っ越しや、学生にしわ寄せがきています。
業者が不足している理由
大手宅配業者がドライバー不足解消のために、週休3日や待遇改善などを行い引っ越し業界の運転手が宅配業に流出して、人材不足になってしまったことがいちばんの要因。
中にはドライバーの1割が流出してしまった企業もあり、深刻です。
また、働き方改革で長時間労働が抑制されて、今までは、早朝から夜遅くまで1日5件行っていたところが3件になるなどの影響も出ています。
重たいものを運んだりするため、近ごろは学生アルバイトにも敬遠されがち。
特に混雑する時期と対策
トラック業界のカレンダーによると3月24日から4月8日が特に混雑する予想。
国立大学の合格発表後に動く学生さんや、子どもの春休みに合わせて引っ越しをする会社員などが集中するためです。
対策としては
・決まった時点で早めに予約をする。
・可能であれば4月中旬以降に引っ越しをずらす。
・大手だけではなく小さな会社にも見積もり依頼する。
それでも決まらないとき
時期もずらせないし、引っ越し業者が決まらない、または価格が高すぎるなどの場合はどうすれば良いのでしょう。
この春から一人暮らしを始める学生さんでしたら、身の回りのものを持って移動し、家具や電化製品は後日運んでもらうか現地で調達するという方法もあります。
私も18歳で上京したときは、大きなものは引っ越し先で購入して、身の回りのものは父に車で運んでもらいました。
小学生以上のお子さんがいる場合は、新学期に合わせるために混雑期になってしまいますが、そうでなければ(例えば)お仕事のあるお父さんだけ先に移動して、後から家族が引っ越しをするというのも一つの方法です。
会社負担引っ越しの注意点
大手の業者が安心と思いがちですが、うちは大手の業者に料金水増しされたことがあるので、小さい会社でも誠実に受けてくれるなら任せたいなと思います。
うちみたいな転勤族は、会社が全額支払ってくれるので、見積もりや明細などは直接会社の方に送られて確認していなかったら…
トラックの台数と作業のスタッフの人数を大幅に水増しされていて、倍近い金額が請求されていたんです。
繁忙期で5人家族、50万円のところ100万円近い額…。
もし、企業の引っ越し担当の方が読んでくれていたら、絶対本人に金額やトラックの台数、スタッフの人数など確認とったほうがよいですよ。
うちはたまたま、本社の総務の担当者と夫が知り合いで
「ずいぶん値段が高いけど、ピアノとか特別なもの運んだりしたの?」と聞かれて発覚しました。
私、泣きながら自分で全部ダンボールに箱詰めしたのに、
「奥さん楽して、何もしなくてよいお任せパックにしちゃったんじゃない?」
なんて噂されてたみたいでほんとにもうー。
会社同士で話をしてもちろん料金返還してもらいましたけどね。
引っ越し会社の社員が金額的なノルマ達成のために個人的にやってしまったみたいです。
まとめ
なるべく安く引っ越しをするためには、繁忙期を避けとにかく荷物を減らすこと。
箱に詰める手間、運んでもらう労力、箱を開けて片付ける面倒くささを考えると、少しでも荷物は少ない方がよいのです。
使わない食器、遊ばなくなったおもちゃ、読み終わった本、着ていない服、古くなった靴、使っていない電化製品、壊れかかった家具、全部さよならしましょう。
住むところが変われば着るものも変わったりしますし。
荷物を減らすことで、引っ越し業者さんの負担も少しは軽くなると思います。
これから、人手不足は続いていくので、企業は無駄な転勤をさせない、日程に余裕を持たせる、家族の希望がない限り繁忙期を外すなどの配慮も必要。
転勤決まって2週間以内に行ってとか本当やめてほしい。
引っ越し業者不足、いろいろな無理が限界を超えて、業界が対応できなくなってしまった結果だと思います。