なぜか子どもの頃から引越しが多くて、実家が落ち着くまでに7回、その後一人暮らしをして、転勤族の夫と結婚してから7回の引越し。
今住んでいる家で、15件目になります。
平均、2〜3年ごとに引っ越している感じです。
結婚して最初の頃は、引越し先のマンションを探すのも一苦労。
会社の社宅が用意されていたり、家賃の補助が手厚い企業だったら、良いのでしょうが‥
自分で探さないといけない状況だったので、引っ越しの心の整理がつかないまま、住宅探しに入り、夫との意見の違いや思い通りにならない事に悩みながら、少しずつコツをつかんできました。
限られた予算と時間を有効に使い、より良い住まいを見つけるポイントです。
まず用意するもの
引っ越しが決まったら、地図を購入します。地図なんてネットで見られるよーと思うかもしれませんが、全く土地勘のない、右も左もわからないところで、住む家を探さなければならないので、全体像を頭に入れるために、紙の地図がおすすめです。
できれば、1枚の紙になっていて広げて見られるものと、地図帳の形のものと2つあると便利です。
ネットでの物件の探し方
次に、引っ越し先の家賃の相場を知るために、不動産の総合サイトを利用します。
私はまず、場所と広さ築年数の上限と家賃の下限を入力。
築年数、本当は10年以内がいいんだけど、多めに20年くらいで、家賃の上限と下限を決めて絞っていきます。
出せる金額や会社で決められた家賃の上限があるとしたら、あまり値段の違うものを見ても、時間の無駄になりますからね。
そこから、間取りや外観、室内の様子を写真や動画で見て、合わないものを外していきます。
使いやすいサイトは「スマイティ」
同じ建物の物件がまとめて出るので、わかりやすいし、時間の節約になります。
また、他のサイトでは伏せられていることが多いマンションやアパートの名前もわかるので、間違いがなく地図上で見るときも探しやすいです。
スマイティ経由で契約が成立すると、1万円のお祝い金がもらえるキャンペーンなどもあり、条件に合えばとってもお得。
土地勘のある場所だったら、治安が良いとか悪いとか何となくわかるのですが、知らない場所は不安なので、ネットでのうわさ話的なものにも一応目を通して、参考程度に心に留めておきます。
ここで、気になる物件が紙の地図上でどこに当たるのか見ていきます。
少し面倒に感じますが、駅や学校までの距離、周りの道路などの状況、買い物に便利か、公園があるかなど一目でわかり、比べられるので後々役に立ちます。
それぞれの物件を比較して、ここに住みたいなと思うもの5件から10件くらいにしぼり、優先順位をつけておきます。
私はここまで調べてから、夫に
「こんなのあったよー、どう?」と言って見せます。
最初から二人で見ていても時間がかかるし、意見が合わないとなかなか先に進まないので…。
そして、家賃が少しオーバーしていても理想の物件があったら、チェックしておきます。
賃貸住宅、地域によっては空き部屋が増えていて、家賃の10%くらいなら交渉に応じてくれる場合もあるから念のため。
不動産会社で良い対応をしてくれる魔法の言葉とは
テレビ番組の「ハナタカ優越感」で、不動産会社に行く時良い対応をしてくれる魔法の言葉として紹介されたのが
「ネットで調べてきたんですけど」
相場などが分かっていると思われるお客さんには、良い物件を出さなければと考えるようです。
あとは、
「いろんな人に聞いてきました」
紹介してくれた人の顔を立てなきゃと張り切って紹介してくれるそうですよ。
確かに何も調べずに行くと、借り手がいなくて困っているんだろうなーという物件を案内される事、多いです。
特に転勤族は、時間がない、土地勘がないという事で、この家賃でこの物件はちょっと‥みたいなところを案内されがち。
私もたまたま会社と繋がりのある不動産会社が良くなかったのか、正直嫌な思いをした事もたくさんあります。
ですから、もう物件は自分でネットで調べて探す事にしました。
スマイティなどのサイトを通して、問い合わせや予約をすれば、ネットで調べてきたという事が伝わるので、魔法の言葉と同じ効果がありそうです。
もう入居者が決まってしまったり、扱っていなかったりする物件もあるのですが、急に空きが出ることもあり、半日で4〜5件くらい見ることができれば効率的。
うちは、会社推奨の不動産会社があるのですが、
自分で物件を調べていかないと、不動産会社の出すものの中で選ばなければならないので、自分たちの希望というよりは、相手の主導で進んでしまうことが多いです。
こちらの事を本当に考えてくれる会社や担当者だったら良いのですが、思いが伝わりにくい場合もあり、それは会ってみないとわからないので‥。
短期間で決めたい転勤族にはリスクが大きいような気がします。
例えがおかしいかもしれませんが、ヘアサロンで希望のスタイルを伝えるときに、いろいろ説明するより、雑誌やスマホの画像でイメージを伝えたほうが早く正確にわかってもらえる感覚と似ているかなと思います。
実際に見てチェックする事
グーグルのストリートビューで建物周辺の様子が見られるようになり、便利になりました。
ただ行ってみると、近くにあると思っていたスーパーがなくなっていたり、隣にビルが建っていたり、と変わっていることもよくあります。
実際に見てチェックしたい事としては、周辺の環境や近所にどんな人が住んでいそうか、ゴミ捨て場、駐車場、駐輪場の様子、部屋の日当たり、騒音、子どもが通う学校の様子など。
よく言われている事ですが、ゴミ捨てのマナーが悪い地域は、治安が良くなかったり、暮らしにくいというのは当たっていると思います。
以前見たものの中では、いいなーと思って見に行くと、子どもの通学路にラブホテルや風俗店があったり、ベランダのすぐ前にビルが建っていて、日当たりが極端に悪かったりして候補から外したという事がありました。
大人は多少我慢できても、子育ての環境としてふさわしいかな?という事はいつも考えています。
何を妥協できるか
100%満足の物件は、なかなかないと思うので、何を妥協できるかは決めておいた方が良いでしょう。
うちの場合は、夫がほとんど車通勤で、私も使いたいので自動車を2台所有しています。
なので駅からの距離は、多少遠くなっても良いかなーと。
もちろん近い方が便利なのですが、近いと家賃も駐車場代も上がるので、それなら少し離れても広い部屋に住める方が良いのです。
それは、家族構成や生活スタイル、考え方によってそれぞれ違うところかなと思います。
妥協できない事
妥協できる事を決めたら、譲れない条件も夫婦で確認しておいた方が良いです。
例えば、小学校までの距離。
低学年だったら、できれば1.5km以内で、2km、3km以上あったら良い条件でも諦めます。
また、中学校は落ち着いているところがいいなと思って、不動産会社の方に聞いたり、夫の会社の方で新しい勤務地の地域に住んでいる人に聞いてみて、悪い評判のあるところは避けるようにしていますが、これは、入ってみないとわからないこともありますね。
今は一戸建てを借りていますが、うちは子どもが3人いて、気をつけていても足音が響いてしまうので、マンションの場合、1階か2階以上でも下が駐車場などなるべく迷惑をかけないところにしていました。
いろいろ見たり、考えたりすると頭が混乱してくるので、条件にも
絶対譲れない
できれば
欲を言えば
みたいに3段階に分けておくと、決めてから後悔することが少ないかもしれません。
後は部屋に入った時の直感も大事にしています。
家族で明るく楽しく暮らせそうかな?と。
毎回手探りで物件探しをしてきて、少々面倒でも自分で情報を取りに行く気持ちは大切だなーと思っています。
転勤が決まると気持ちが沈んでしまいがちですが、新しい生活が気持ち良く始められるように切り替えて、物件選び楽しみたいですね。