春子ごころ

内気な転勤妻はるこ、広島でカープの応援しながら子育て中です。

PTA執行部3年間やったら、良い事と問題点が見えてきました。

 

優勝パレードなど一連の行事が終わったら、あまりやる気が出なくて、毎日を何とか過ごしています。

 

中国新聞に載っていた坂本義男さん作の川柳

「カープロス何も手付かず日が暮れる」中国新聞11月30日 

気持ちはそんな感じです。

ただの疲れか、私も本当のファンになってきたのでしょうか?

だったらちょっとうれしいけれど…。

 

学校のPTAもそろそろ引き継ぎの準備に入ります。

3年間、小学校のPTAの執行部を務めました。

いつもお世話になっている方に頼まれて、断りきれず引き受けたのです。

 

非効率な会議や周りの理不尽な対応に、PTAいらないって言う方の気持ち、本当によくわかります。

無意味な行事も多いし、こんな行事やめてしまえーって心の中で叫んだこともありました。

 

でも、得たものも多かった。

自分と自分の家族の事だけ考えて生きてきた私。

40代を前に、人として少し成長するように、神様が与えてくれた学びの場であったとさえ思っています。

 

 

ヒマな人がやっているわけじゃなかった

 

本当に失礼な人間でした。

PTAって、経済的、時間的に余裕のある専業主婦が集まって面倒くさい事してるんじゃないのっていうイメージでした。

ごめんなさい。

 

執行部10名のうち、主婦は幼稚園児のいる方2名。

後は、看護師さん、保育士さん、介護士さん、自営業、パートなどみなさんお仕事を持っています。

集まりは月に1回くらいなのですが、出られなくても、誰も責める人なんていません。

 

どちらかというと、みんな頼まれたら断れない、いい人

仕事や家の事、子どもの用事や親の介護があってお互い忙しいよね。

できる範囲で無理なくやろうね、という考え。

 

PTA活動は報酬の出る仕事ではないし、楽しみで行く趣味でもない。

気持ちのある人が、できる範囲内で責任を持って協力するボランティア。

大切なのは、自分の子ども、家族、家のこと、仕事。

だから、出られない人を責めてはいけないし、やってくれる方に対しては、感謝の気持ちを持つほうが、平和だと思うのです。

 

参観日と普段の学校の違い

 参観日や学校行事の日は、先生も子どもたちもよそいきの姿。

普段の学校とは違います。

子どもたちは、そんなにいい子にしていないし、先生も時には大きな声を出して注意します。

 

初めて見た時は驚いたけれど、そりゃそうですよ。本当にいけない事した時は、しっかり指導してもらわないと困るもの。

親もそうですよね、家で子ども叱る時大きな声出す事あるし。

 

保護者が学校に出入りするっていう事は、学校の普段の姿を知るということで、それだけでも意味があるんじゃないかなと思います。

執行部にいて、普段決まった曜日にしか休みが取れず、参観日に来られない方は、PTAの仕事で来ることで、子どもの学校での様子が見られてうれしいと言っていました。

 

 

 

問題点は対外的な活動の多さ

 子どものためのプール解放や、運動会など行事の手伝い、よりよい学習環境のための話し合いなどは、必要性を感じるし、喜んでもらえてやりがいも感じます。

 

正直無意味だなと感じるのは、休日に行われる講演会、大会への出席や、保護者のためのバレーボール大会などの開催準備、当日運営に駆り出されること。

バレーボール、PTAでやることかな? 地域のチームに入れば良いし、試合もできる。

講演会等は、各校割り当てがあるのですが、募集しても行きたいという方はいないので、係りを決めて、お願いすることになります。

 

小学生やそれ以下の子どもがいる家庭で、休日に家を空けるということは、家族の時間を奪うことにつながります。

共働き世帯も増えている中で、土日は忙しい平日分を補う大切なふれあいの時間。

教育委員会やPTAの運営の方には、小さな子どもがいる家庭の親を引っ張り出してる、親子の時間を搾取してるっていうこと、真剣に考えてほしいのです。

 

家庭での過ごし方、教育が大事というのなら、休日の講演会への強制参加、互いに表彰しあう無意味な大会に、保護者を巻き込むのはやめてください。

 

ちょっと強い口調になってしまいましたが、3年間出席してみて、大きな会場使って、こんなことに予算使うのは、もったいないなと感じました。

10万円とかあったら、学校の図書室に良い本たくさん買えるのに。

 

また、場合によっては、子どもだけで留守番をさせてしまうことにもつながり、安全面でも疑問を感じます。

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私が子どもの頃の話

昔、私が中学生の頃、母の所に、弟が通う幼稚園のPTA役員の方が来て、「来年の会長をお願いできないか」という話がありました。

母は怒って強く強く断りました。

「なんで私なの!いやよ、無理に決まってる!人前で話すとかできないし、仕事もしてるのよ!他の人に当たってよ、絶対やらないわよ!」って

帰ってからも

「そんなにヒマじゃないのよ!とんでもない、家まで来て失礼な人たち!」と私たち子どもの前で言っていました。

 

だから私、役員てヒマな人がやるもんだと思いこんでいたんですね。今気が付いた。

 

でもね、母も大変だったと思うけど、3人の子どもがお世話になった公立幼稚園で、最後の年、1年くらい恩返ししても良かったんじゃないかなって思うのです。

仕事といっても、実家の会社の経理で、休みや時間は調整でき、10時から14時までの勤務時間でした。

 父も自営業で家にいること多かったし。

 

やはり、私が今、人に頼む立場になっても、お子さんが小さかったり、仕事や家庭のことでで大変そうだったりという方には頼みません。

できるんじゃないかな?そろそろやってほしいなと思うからお願いするのだと思います。

それにどうしても無理な場合でも、断り方ってありますよね。

 

子どもはちゃんと見ています

 役員をすることで、子どもたちにも顔と名前覚えてもらえます。

また、自分の子どもの同級生や友達のことを知ることができ、家での会話が弾むようになりました。

役員の活動で私が学校に行くこと、娘や息子は何も言いませんが、うれしいんじゃないかなと思います。

言葉で言うより、動いている姿を見せることで、何か感じてくれたらいいなと少し期待しています。

 

これからお子さんが小学校に入学する方、PTAって面倒くさそうだな、役員の人とかこわそうだなって思わなくても大丈夫です。

役員やってる人、頼まれたら断れない優しい人か、くじ運の悪い人って思ったら少し身近に感じませんか?

 

頼まれて、役員引き受けたけど不安だなっていう方も、できる範囲内でやれば大丈夫。

子どもたちは、がんばるお父さん、お母さんの姿を少し誇らしく思いながら見ていると思いますよ。

 

役員生活?で身に付けた、適度な力の入れ方、これから人生の後半を生きていく上で役に立ちそうな気もします。

 

長い人生の中で、PTAに関われるのも意外と短い時間、私にとっては、よい経験でした。

もちろん、今年でやっと終わる、良かったな、しばらくは、もうそういうのから逃げたいなという気持ちもありますが…😎