昨年度、長女が高校受験をしました。
各県によって異なる入試制度、私も戸惑うことが多かったので、これから受験を迎える方の役に立てればと思い、わかることをまとめました。
公立高校を第一希望とした場合の内容となっています。
平成29年度入学のことなので、変わっている部分もあると思います。
参考程度に考えてください。
志望校決定までの流れ
まず、3年生になってすぐ、進路希望調査の記入があります。
公立高校の第一希望、第二希望。
そして、私立高校の第一希望を記入します。
6月から9月にかけて、オープンスクールや文化祭など高校の行事が行われます。
事前の申し込みが必要なものは、各中学校から案内が来るので、第一希望、第二希望、受けようと思う私立1校くらいは、参加したほうがよいでしょう。
私立は滑り止め程度に考えていましたが、広島市内では公立高校の普通科に合格するというのは、意外と難しいことでした。
偏差値がそれほど高くない学校でも、高倍率なので、私立に行く可能性もあることを考えて、行きたい学校を慎重に選んだほうがよいと思います。
夏休み前の三者懇談で志望校の確認をします。
ここできちんと志望校を決めておくと、夏休みの勉強にも身が入りそうです。
志望校の最終確認は、12月の三者懇談で行います。
この時は本当に最後の確認で、受験の手続きに入ります。
志望校は夏休み前に決めておき、オープンスクールなどを経て、夏休みが終わった後には、気持ちが固まっているようにしたほうが良いでしょう。
市内6校とは
他の保護者の方と話をしていると、「市内6校」という単語がよく出てきます。
これは具体的には、
基町高校、舟入高校、国泰寺高校
皆実高校、観音高校、井口高校のこと。
20年ほど前まで、この6校で総合選抜制度の受験が行われていたそうです。
ちょうど今受験生の保護者の世代は、この制度で受験をしていました。
いずれも偏差値は高めで、
「市内6校に入れたらいいよねー」みたいな感じで、会話の中でよく使われていました。それぞれの学校の特徴は、ホームページなどで確認してください。
簡単に紹介すると、この中で、基町高校と舟入高校は、広島市立のためか、校舎などの設備が整っていて、大学への進学実績も上がっており、比較的人気が高くなっています。
観音高校は、普通科ではなく総合学科として、より自分の希望する進路に合わせた勉強ができるようです。
皆実高校は、部活動に力をいれており、特に運動部は、全国大会などでも活躍しています。
選抜1、選抜2について
最初、とても戸惑ったのは、選抜1、選抜2という言葉。
選1、選2と略して言っていました。
選抜1は、公立の推薦入試、選抜2が一般の入試にあたるものです。
選抜1について
各高校の基準を満たした人だけが受けられる入試で、普通科は定員の20%ほどが上限。
2月の初めに行われます。
内容は、各高校によって違うのですが、基本的に小論文と面接になります。
うちの娘も受けましたが残念ながら不合格。
学校によっては倍率が高くなり、なかなか狭き門、ダメでも仕方ないという気持ちで受けたほうが良いのかなと思います。
選抜1のための対策は、冬休みに学校で補講してくれました。
通常の入試の勉強も並行して行わなければいけないので、選抜1を受けるかどうかは、子どもの性格や偏差値など考慮して、先生と相談して決めたほうが良さそうです。
選抜1内申点の計算方法
選抜1では
調査書の5点満点×9教科で45点満点のものを
1年と2年と3年の分の合計で135点満点。
小論文と面接と135点満点の内申点に加え、
中学校長の推薦書、生徒の志望理由なども見て総合的に判断されます。
選抜2について
選抜2は通常の入学試験です。
2月の中旬に行われ、3月の初めに発表があります。
国語、数学、英語、理科、社会の5教科のテストで、各50点満点です。
学校によっては、数学と英語が2倍になるなど傾斜配点をつけています。
選抜2の内申点計算方法
国、社、数、理、英は、5点満点×5教科
音、美、体、技家は、(5点満点×2倍)×4教科
1年と2年と3年の合計で、195点満点になり(A)
これに195分の130をかけます。
式にすると
130÷195×A=選抜2の内申点
選抜2の内申点合計は130点満点。
1年生からの成績が入る事と、副教科の4科目(音、美、体、技家)が2倍になるのが特徴です。
1年生から、どの科目も気を抜かずにやろうという事でしょうか。
選抜方法は、
学力テストの250点満点を半分にした125点+調査書の130点で総合的に判断します。
私立の受験について
公立を受けずに私立を第一希望とする人は、2月の初めに入試となります。
公立との併願で私立を受ける場合は、2月の中旬に行われ、学力テストと面接があるところが多いようです。
案内等にはあまり書かれていませんが、良い点数だと特待生として学費免除の案内が来ることもありますので、気を抜かずにがんばったら良いと思います。
選抜1不合格からの流れ
公立の選抜1(推薦入試)は、2月上旬に行われ、例年5日後に発表があります。
各高校から中学校の校長に連絡があるので、保護者は自宅で待機をしています。
結果発表の日の朝、担任の先生から保護者に電話があり、合格だったら入学確約書を提出し、そのまま3月の正式な発表を待ちます。
残念ながら不合格の場合は、すぐに銀行へ行き、私立高校の受験料の振り込みをして、領収を学校に届けます。
生徒へは昼休みに結果が知らされたそうです。
娘も少しがっかりして帰ってきました。
私も難しいかなとは思っていましたが、実際に不合格と言われると、思った以上に気持ちが揺れてしまいました。
でもここから私立の入試→選抜2(公立一般入試)と続くので、落ち込んではいられません。きれいに忘れて、好きなものでも食べて、気持ちを切り替えないといけませんね。
高校受験に塾は必要か
娘は、塾などには行かず、中3の夏から進研ゼミの中学講座で勉強していました。
いくつか見学したり、話を聞いたりしたのですが、部活が忙しく通うのが大変、合いそうな塾がなかったのと、私の仕事が忙しく送り迎えをしてあげられないことが主な理由。
月、2万円以上かかる月謝もちょっと…。
学校では2回ほどしか全国模試がなかったので、進研ゼミの模試で自分の学力をある程度知ることができたようです。
周りでも進研ゼミだけで偏差値の高い学校に受かった子は少なくないです。
自分で進んで勉強できる子は、進研ゼミや通信教育でも高校入試は十分乗り越えられると思います。
ただ、塾に行っていないと情報があまり得られず、相談する人もいないので、直前になって不安に。
娘も塾はできれば行ったほうが良いと思うよ、と話していました。
それぞれの子どもの性格や状況に応じて、何が良いのかは変わってくるのかなと思います。塾に行かないとだめとか、行かなくても大丈夫とか言いきれるものではないような気がします。
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NGワード
先日、受験を終えたお子さんの話を聞く機会があって、親に言われたくなかった言葉を教えてくれました。
意外だなと思ったのですが…
受験生が親に言われたくない言葉は
「どうだった?」
なぜかというと
どう答えて良いのかわからないそうです。
例えば
「できたよ」というと、期待させてしまうし、受からなかったとき困る。
「できなかった」というと、変に心配されたり、がっかりされる。
結果がくるまでわからないから聞かないで!ということらしいです。
聞いちゃってたなーと反省しました。
親だったら絶対聞きたくなってしまいますよね。
ぐっとこらえて、「おつかれさまー」と声をかけてあげるのが良いのかもしれません。
まとめ
うちの娘は選抜1で受からず、選抜2で志望校に受かりました。
選1は倍率が高いので、先生もそんなには勧めませんでした。
受けて良かったのかどうかは正直わかりませんが、チャレンジしたことは、人生において無駄ではなかったと思っています。
昨年の選抜2は、記述式の問題が多く、社会や理科でも国語の問題のようだったと感想を言っていました。
夕方の解答速報を見ても、記述式だと自分が合っているのか、間違っているのかがわからないと言って、親もドキドキしながら発表の日を待ちました。
選抜2を受ける方は、昨年度の問題を解いてみて、記述式に慣れておいたほうがよいのかなと思います。
ネットなどではいろいろな情報がありますが、実際は間違っていることも多いです。
あまり惑わされず、学校の先生とよく相談して決めてくださいね。
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