結婚して16年、夫の転勤で7回引っ越しをしました。
良いこともいろいろあるのですが、いちばんつらいのは、子どもを転校させてしまう事でした。
長女は幼稚園2つ小学校4つ行きました。習い事も途中でやめなければいけなくなったり、大げさかもしれないけれど、人格形成にも影響与えたと思っています。
1回2回の引っ越しなら、世界が広がってプラスの面もあるのですが、7回になってしまうと、もう諦めとか無気力とか人間不信とかそういうマイナス面が育ってしまうのです。
組織を良い状態で維持するために、配置換えする必要があるのは理解できるけれど、はっきり言って意味のない転勤もありました。
子どもの人生に与える影響の重大さ、わかっているのかな?って思う事あります。
引っ越しや転校が決まったら、傷つく子どもに親がしてあげられる事、反省も含めて私なりに気をつけてきた事です。
子どもに引っ越しを伝える
転勤の場合、引っ越しまであまり日にちがない事が多いので、私は辞令が出た後、1日2日置いて自分の気持ちを切り替えてから伝えます。
子どもにとっては、世界がひっくり返るくらい大きな事。
泣いたり怒ったり、行きたくないとぐずったり、また平気な顔して部屋に戻って行ったり反応はいろいろです。
でも何を言われても、引っ越すという事実に変わりがない事は伝えます。
「いやだ、行きたくない」と言われて、
「そうだよね、じゃあーパパに頼んでみようか?」など期待を待たせると結局何度もつらい思いをする事になってしまいます。
「ごめんね。もう決まってしまったの‥」としか言えません。
どう伝えても、子どもにとってはつらく苦しい事。この瞬間が親もいやなものですが、ここはこらえて、子どもの気持ちを受け止めるクッションになるしかないと思います。低反発のクッションになったつもりで、じんわーりと受け止めると少し楽かもしれません。
引っ越しまで怒ったままの時もあるかもしれないけれど
「いつまでそんな顔してるの」
「ママだってつらいんだから」
「パパのせいでこんなことになった」
などは言ってもしょうがないし、こじらせるだけなので、口に出さないほうがよいでしょう😏(体験談)
友達とのお別れ
こどもにとってなにより悲しいのは友達とのお別れ。
離れても手紙、メール、電話でのやり取りや、休みの時に会いに来ることはできるよと伝えると、少しほっとしたような顔を見せました。
ハンカチや文房具など、お友達へのお別れのプレゼントを一緒に見たり買ったりしているうちに、気持ちの整理がついてくるということもありました。
4年生の時、クラスのお友達にお別れにドーナツタオル渡しました。
余ったものを家でも使いましたが、しっかりしたタオルで、お値段も控えめなので良かったですよ。
本物のドーナツかと思って喜んでいた男の子がいたみたいで、なごんだそうです。
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お友達の保護者と連絡が取れるようでしたら、早目に一言お礼を兼ねて伝えるのも良いですね。
引っ越すほうもつらいけれど、仲良しのお友達が急にいなくなってしまうというのも、さみしいと思うので、家に帰って泣いちゃうこともあるかもしれません。
「仲良くしてくれてありがとう。急に引っ越すことになってごめんなさい。
これからもお手紙やメールでやり取りできたらうれしいです。」
というようなことを伝えておけば、お友達の親御さんも少し安心かなと思います。
時には忘れて楽しむ時間を
引っ越しまで少し日があったら、時には全てを忘れて、親子で遊ぶ時間も必要。子どもの行きたいところで思いっきり遊んだり、好きなものを食べたりして、ふさぎがちな気持ちを解放させてあげてほしいです。
私、基本的にマイナス思考で性格悪いので言ってしまいがちですが、
「引っ越しがなかったら来年も来れるのに」とか
「もうここにはこれないんだなー」とかは、楽しい気持ちから一気に現実に引き戻されるので、やめましょう。
引っ越してしまえば前に進むしかないので、それまでの期間、なるべくダメージが少ないように過ごすことを優先させたらよいのかなと思います。
引っ越し先での楽しみを見つける
全く知らないところへ行くのって本当に不安だと思います。
引っ越し先のガイドブックを買ってみて、「USJが近いね」とか「いちご狩りができる」とか「おしゃれな街だなー」とか言ってみると、少し前向きになれるかなーと思います。
無視されることも多いし、余計に怒ってしまうこともあるので様子を見ながら言っていますが。
後は住む場所ですね。
社宅等で決まっている場合は仕方がないのですが、ある程度自分で決められるときは、今より広い、自分の部屋ができる、学校まで近くなる、など子供にとってメリットがあると少しうれしいかもしれません。
お部屋の見つけ方はこちらにまとめてみたので、よろしければ参考にしてみてください。
別れは人の心を強くする
娘が通っていた幼稚園の牧師さんがかけてくれた言葉です。
まだ20代で、引っ越しの諸手続きに気持ちが疲れていた私に
「別れは人の心を強くするから。お母さんもお子さんもまた新しい場所で必ず良い出会いがあるよ。」
「ありますか?」
「絶対あるよ」
と声をかけてくださいました。
それ以来、お守りのようにいつもそう信じています。
私はいつも、引っ越しが決まると、いろんな人とのお別れをしなければならず、積み上げてきたものを自分で壊しているような感覚になり、急に涙が出てきたり、やりきれない気持ちになります。
でもそれは、その場所で一生懸命過ごしたからだと思うようにしています。
出会いに恵まれて、人と良い関係を結べたから、お別れがつらく、楽しい思い出がたくさんできたから離れるのがさみしいのだと考えると、良かったね頑張ったねという穏やかな気持ちになってきます。
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引っ越してから子供のためにできること
引っ越し先で子どもが早く学校や地域になじめるように、地域の行事やPTAの活動などには参加するようにしています。
PTA役員も自分から立候補はしませんが、頼まれたらなるべく断らないようにしています。
学校での様子もよくわかるし、知り合いも増えるし、(ちょっと面倒くさいけど)いいことばかり。
PTA役員になる保護者は基本的に責任感が強くて、優しくて、頼まれたら断れない、いい人が多いようです(私は違いますが…)。
そんな皆さんと一緒に過ごせることは、私にとっても、うれしいこと。無理せずできる範囲でのお手伝いを心がけています。
そして、しばらくの間は、参観日や懇談会なども休まないように出て、帰宅時には家にいるようにしたり、好きなおやつを用意しておいたり、安心して学校に行けるようにサポートできればと思います。…というかそれくらいしか、できることがないですね。
「学校どう? 友達できた?」とかしつこく聞くと、いやな顔される場合があるので、控えたほうが良さそうです😏(体験談)