今年のプロ野球タイトル獲得者を表彰するNPBアワーズが開かれました。
カープの丸選手がMVPを受賞。
昨年の新井選手に続いてカープから2年連続の選出です。
プロ10年目の節目の年に最高の賞に選ばれた、丸選手。
小1の息子が初めて買ったユニフォームTシャツ、丸選手のものなんです。昨年のクリスマスにはサンタさんからサインボール(もちろん印刷ですが)もらっていました。
そして、私の応援用ユニホームも丸選手のもの。
広島では金融機関や住宅メーカーなどのCMにも起用され、子どもから大人まで大人気です。
その強さと魅力をまとめました。
抜群の安定感
今日の中国新聞の見出しでも
「丸 揺るがぬ安定感」と書かれていましたが、丸選手の一番の特徴は安定感。
走攻守のすべてがそろって、けがやコンディションの不良も少なく、 今年で4年連続全試合出場を果たしています。
丸選手もそこにはこだわりを持っていて、広島アスリートマガジン10月号の中で
「基本的に打撃などの数字に関してこだわりはありませんが、全試合出場という部分にはこだわりを持っています。レギュラーである以上全試合スタメンで出たいという思いがあります。」
と話していて、今回のMVP受賞インタビューでも
「個人的には、143試合出ること。レギュラーとして出続けるのは当たり前だと思っている」
と答えているように、
出続けるということに強い思いがあるようです。
プレーだけでなく、気持ちの面でも、いつも変わらない態度や人への接し方は、他の選手に安心感を与えています。
チームリーダーとしての役割
野村謙二郎さんが監督時代、強いチームにするためには、常に試合に出続けるチームリーダーが必要だと、当時20代前半だった丸選手と菊池選手に期待していました。
2人とも今では立派なリーダー、先頭に立ち明るく元気に引っ張っています。
現役時代カープの選手で、今はヤクルトの福地寿樹コーチは、
「どの選手も走塁への意識がすごい。走ることはしんどいことです。そんな中で、少しでもチャンスがあれば次の塁を狙う。できそうでできないことです。菊池や丸ら主力がしっかりやるから、他の選手もみんながやらなければいけません」(広島アスリートマガジン10月号より)
と菊池選手丸選手の存在が、他の選手に与える影響が大きいことを指摘しています。
理想のリーダー像
また理想のリーダー像として丸選手は
「どういう選手がチームを引っ張っていけるのかというのは正解がないのでわからない」
としながら
「新井さんを見ていると大ベテランでも試合に出ていない時にベンチで誰よりも大きな声を出す。練習でも手を抜かない。あの積み重ねがあって、あの年齢までプレーできているのだと思う。
周囲を引き付ける選手だと感じる。自分がそうなれるのかは分からないが、新井さんが積み重ねてきたことを吸収して、それに自分の色を出せればいいのかな。」(CARP TIMES 2017 01より)
と話し、ベテラン新井選手の姿がリーダーとしての道しるべとなっているようです。
ファンの心配
大活躍の丸選手、少しだけ心の片隅でファンとして気がかりなことが2つだけあります。
1つは、ストイックすぎて、体を壊しませんように。
野村前監督が著書「変わるしかなかった」の中で
丸選手が、体を大きくしようとプロテインを摂取しすぎて健康診断で高たんぱくが出てしまったことがあった。
というエピソードを紹介していました。
昨年の優勝旅行も欠席して練習をしていたなど、自分への厳しさが少しだけ心配です。
もう一つは…
FAでどこかへ行ってしまうのでは…
千葉出身だからいつかはきっと関東の方へ行ってしまうんだよって…いう人もいます。
今まで、良い選手がFAでいなくなってしまうことが多かったので、ショックを受けないように、みなさん心のどこかで覚悟しているのかな。
丸選手の成長と幸せのためなら応援するけれども、できれば…このまま広島にいてほしい…。
そんなみんなの思いに答えるように、今年の優勝の時に出された手記に書かれていた内容、ほっとしてジーンときました。
タイトルからしてうれしいですね。
その部分書きだすと
連覇はしても大きな目標にはまだ達していない。一番近いところは当然「日本一」でも、最大の目標は黄金期を築くことだ。(中略)
僕らの世代が中心となり、今のまま変わらないスタイルでいきたい。若い選手がどんどん出てきて、試合にも勝つ。理想だ。その中心に自分がいられたら、最高だと思う。
夕方のニュースでは、日南でずっとバットを振り続ける丸選手の姿が映っていました。解説者の方が、「休むのも仕事」と心配するほど追い込んでいる姿に、
一緒に見ていた息子も「丸、すごいねー」って尊敬のまなざし。
子どもたちは丸選手を始めカープの選手のみなさんから本当に良い影響を受けています。
大きな憧れが身近にあるって幸せなことで、勉強やスポーツなどいろいろなことのやる気につながっているみたい。
私にとっては、子育てを力強くサポートしてもらっているように感じています。
本当にいつもありがとうございますと言いたいです。