冬休み明け、子どもたちの学校も始まり、お正月気分から、日常生活に戻りつつあります。
今、私は小学校のPTA役員をしていますが、年末の市のPTAの集まりで子どものスマホ問題について話がありました。
勉強の妨げになったり、遅くまで使うことで、寝不足や体調への悪影響も心配されます。
また、ネットを介しての人間関係の問題もあり、各家庭でも注意して見てほしいというお話でした。
私が中高生の頃(約25年前)はまだ携帯電話も一般的ではなく、テレビの深夜番組や友達との長電話が問題となっていました。
いつの時代も同じようなことがあるなと思っていたら、先日たまたま古本屋さんで購入した、40年前の雑誌にも同じようなことが書かれていました。
40年前の深夜放送と今のスマホの問題、共通点と違う点をまとめました。
深夜放送にしがみつく子どもという記事
「暮らしの手帖1979」今から39年前の記事です。
横浜市の養護教諭をしている方の指摘で
最近顔色が悪くボーッとしている子が目立つ。
階段を踏み外して転げ落ちる、人と正面衝突する、ちょっと走っただけで倒れてしまうなどの事故が次々起こる。
「疲れた」「だるい」「肩がこる」など中年の大人のような言葉が飛び出す。
体調不良で保健室に来た子に事情を聞いてみると
「ゆうべ4時までラジオの深夜放送をきいちゃって…」
と答えたというのです。
ラジオの深夜放送を
「スマホでラインをしていて」「SNS、YouTubeを見ていて」と置き換えても、違和感のない内容ですね。
深夜放送をきいている割合の多さ
深夜放送が昔人気があったのは知っていましたが、遅い時間ということもあって、一部の子や大学生が聞いていたのかなと思っていましたが、このアンケートによると、中学生の60%以上が深夜放送をよくきくと答えています。
しかも夜中の3時まできいている割合がいちばん多いのにも驚きました。
3時以降まで聞いている子が全体の半数近くになるのですね。
学校で眠くなってしまうはず…。
現代のスマホにはまってしまった子の割合と同じか、それより多いくらいですね。
保護者は知っていたのか
子どもたちが深夜放送をきいていることを親が知っているかの問いに、
「知らないだろ、だって夜中に起きているのはぼくだけ」
「イヤホーンできいているからわからないと思う」
と答えています。
自分だけの個室、自分のラジカセがあるという環境に加え、魅力的な深夜の放送が当時の子どもたちの心をとらえてしまったのですね。
現代の子どもも個室、スマホという環境、魅力的なコンテンツという部分では、同じですね。
子どもの睡眠問題への対策
この記事でも人間にとって、特に成長期の子どもの脳や体には睡眠が大切ということを訴えています。
ここから40年、ラジオからテレビ、ビデオ、長電話、メール、テレビゲーム、パソコン、スマホと形を変え夜中の子どもたちへの誘惑は尽きることがありません。
今回PTAで、スマホ問題への対策として、
・寝るときはリビングに置いて親が管理する。
・10時以降は電源を切る。
など家庭でルールを決めているという話が出ました。
私の家では、特にルールは決めていないけれど、生活や学業に支障が出ないように見てあげないといけないのかなと思います。
40年前と違うこと
40年前深夜放送をきいていたのは、10代の若者ばかりだったようです。
今、スマホに依存しているのは、子どもたちだけではないですよね。
PTAの集まりでも、親がスマホを見ていて、子どもの顔をしっかり見ていないというお話が出ました。
胸が痛いなと思いながら聞いていました。
「おかあさん スマホ見ないで私見て」っていう子どもの標語も紹介され、そうだよねって反省しました。
PTA活動、確かに無駄なことは多くて、変えなければいけないことも多いけど、いろんなことに気づかせてくれる瞬間があります。
約40年前に中高生というと、今50代後半。
組織では管理職、学校だと校長先生、教頭先生の年代になります。
子どものスマホの問題で難しい顔をしている教育関係の方たちも、若い頃は周りの大人を悩ませていたのかもしれませんね☺️