1年前ハント症候群で顔面麻痺になってしまった息子。
当時幼稚園の年長でした。
子どもがハント症候群による顔面麻痺に 原因と経過その1 - 春子ごころ
麻痺が改善せず不安な日々
2回目の通院は、夏休みの最終日。
決められたステロイドの薬は全てしっかりと飲みましたが、顔の麻痺はほとんど変わりません。
先生が
眉毛をあげてー
目を閉じてみて
ほっぺた膨らませてみてーと顔の状態を見てくれますが、1週間前と変わらずか悪くなってるかも‥
1ヶ月は変わりませんから様子を見ましょう、どうしても良くならなかったら、骨を削る手術もあります
マッサージなどすると後遺症が出てしまう事があるので、傷ついた神経がつながるまでそっと待ちましょう
と2週間分のメチコバールを出してもらいました。
明日から幼稚園が始まるな、どうしよう
家に居させたいけれど、顔が動かないだけで体は普通に元気だし、仕事もあるので休ませるわけにはいかず、
幼稚園に電話して事情を話すことにしました。
担任はベテランの先生ですが、初めて聞く病気のようでした。
わかりました、子供たちが不思議に思って聞いてくるような事があれば、説明しますから、安心して来させてくださいと言ってくれてほっとしました。
主人ともあまり話せず、相談する人もいなかったので、幼稚園の先生にお話しできた事で少し気持ちが軽くなったような気がしたのです。
ネットを見ると、マッサージや針などいろいろ情報が載っていて、気持ちが焦るのですが、
その中で、蒸しタオルを顔にあてるというのは、副作用もなさそうですし、できる時だけやっていました。
電子レンジで熱くない程度に温めたタオルを、寝る前1分ほど麻痺のある方の顔にあてるだけです。
幼稚園では先生方の配慮もあって、通常通りに楽しく過ごしていたようです。
また、治ってから後日、卒園アルバムの個人写真を撮りなおしてくださるなど、優しいお心遣いに本当にありがたく感じました。
その間にMRIの画像も撮りました。
狭い空間の中でじっとしていられるか心配でしたが、先生や看護師さんの励ましでなんとかがんばれて、検査も異常なしだったのでひと安心。
1日3回メチコバールを飲む以外は何もすることがなく2週間後また病院に行きました。
発症から3週間ほど経ちました。
どうですか?と聞かれ
特に変わらずです。と答えると
そうですね、少し良くなるとしても1ヶ月を過ぎてからなので、様子を見ましょう。と
マッサージや顔の体操などはした方が良いですか?と再度聞くと、
そっとなでるくらいなら良いけれど、あまり強くいじると、神経がつながる時に間違った回路が通ってしまって良くないから、今はやらない方が良いですよとのことでした。
またメチコバールを出してもらい、次は1ヶ月後の予約を入れました。
全く改善の様子が見られないこの頃が、いちばん心配な時期でした。
発症から1か月が過ぎ改善の兆しが
8月末に発症して、1ヶ月が過ぎ、10月に入ると、寝ている時に目が閉じて瞬きができるようになりました。
10月中旬4回目の受診では、
以前40点満点中2点だった顔の動きが8点になりました。
まだまだ元どおりには程遠いのですが、少し希望の光が見えてきました。
またメチコバールをもらい、1ヶ月後の受診です。
そして、発症から2ヶ月が過ぎた10月末あたりから、1日ごとに目に見えて良くなっていきました。
動かない時は、顔の半分が重たいような感覚があったようで、表情が明るくなり、体の動きも軽やかになってきました。
11月中旬に受診した時は、40点満点中32点にまで回復。
何か気になることがあれば受診するということでもう次の予約は無しとなりました。
最後に3ヶ月分のメチコバールを出してもらいました。
早目の受診が大切です
回復まで約3ヶ月でしたが、早目にステロイドの薬を飲めたのが良かったと思います。
これは私の憶測ですが、
息子は生後7ヶ月の時に水ぼうそうになっているので、免疫がしっかりついてなかったのと、夏、毎日のようにプールに行って直射日光に当たり過ぎたり、疲れがたまって発症してしまったのかなと思います。
もし、お子さんが水ぼうそうにかかった事があり、耳の中に湿疹ができ、麻痺らしき症状が見られたら、少しでも早く耳鼻科、総合病院に行かれるようにしてください。
その後1年経ちましたが、ほぼ元どおりに回復し後遺症も出ることがなく元気にしています。
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